フィリピーナとコンドーム 続き
彼女とのデート中、彼女の財布から突然出てきたコンドーム。
それは、明らかに僕と使うためのものではありません。
「どういうこと?説明してよ」
「ンー ニホンゴ ナンテ イウカナー?」
「それ、何かわかってるよね?」
「アタリマエデショー アナタト イツモ ツカウデショー」(笑)
……。
「だから、誰と何に使うために持ってるの?って聞いてるの」
「ン―― オマモリカナ?」
「お守り???」
この後、日本語がわからない彼女と辿々しい僕の英語での会話は長くなるので、要約します。
財布にコンドームというのはフィリピーナの縁起担ぎ、又はお守り替わりらしく、いわばラッキーアイテムのようなものだそうで。
彼女の友達もみんな財布にコンドームを入れているそうな。
ただし、これがフィリピン全土で流行っているというわけでもないそうで、どの辺りで通じるのかは彼女も知らないらしい。
そういわれて見ると彼女のそれは、どう見ても日本製では無く、ずいぶんくたびれ果て、まともに使うには不安な感じ。
「アナタ ツカウカ? But コレ、ツカエルカナー?」
彼女は、笑いながらまたそれを財布に入れました。
しかし、この奇妙な風習(?)いったい誰が言い出して、どのように広まったんでしょうね。