もうお店に来なくていいからと言われました 続き
前回の続きです
前回はこちら↓
彼女のお店のイベント。
彼女はあいかわらず忙しく、言われるがまま延長しましたが結局2セットいて彼女がついた時間はトータルで20分ほど。
5分ほど座るとすぐ他のテーブルに行ってしまうため、まとまった話もしていません。
また通常は帰る間際になると席に戻ってくるはずですが、この日戻ってきたのは時間ぎりぎり。
彼女が悪いわけではないのですがついつい言ってしまいました。
「あなたが延長しろと言ったから延長したのに結局あなたいないじゃん」
「ワタシ アナタノテーブル モドリタイイッタ ナゼ アナタ ママに モンクイワナイ? アナタ ヤサシスギル」
「もういい、帰るよ」
(彼女が悪いわけじゃないのに)
わかっているのですがどうにも納得できません。
エレベーターの前まで送りに来た彼女は涙ぐみながら言いました。
「モウオミセ コナクテイイカラ」
「ああ、そうだね」
思えば彼女にお客さんができなかったころは彼女のためにせっせとお店に通ったものでした。
イベントは欠かさず、連日タマゴだといえば夜遅く仕事が終わっても彼女のお店に飛んで行ったもんです。
その彼女もフィリピンパブで働くようになってから2年。
接客も上手くなり、ほぼ毎日数人の指名客がお店にやってきます。
(もう俺がお店に行く必要ないなあ)
帰りのタクシーの中でそんなことをぼんやり考えていました。