カウントダウンパーティーの話
昨年末、彼女のお店のカウントダウンパーティーに行ってきました。
彼女のお店は大晦日も営業しており、当然タレントである彼女はお店で仕事です。
年越しは彼女と二人きりで過ごしたかったのですが仕方ありません。
大晦日の23時。
僕は彼女に何も伝えず、フラッとお店に行きました。
ママは、僕の顔を見るといつも特等席に通してくれます。
特等席とはこのお店の一番奥の席で他のテーブルより一段高い場所にあり、他の客からはこちらが見にくいが、こちらからは店内を見渡せる言わばVIP席。
この日は、最初の10分ほど他のお客が座っていましたが、帰った途端 僕をそちらに移動させてくれました。
さて彼女はというと。
他の2組の指名客に付きっきりで、なかなか僕のテーブルに付きません。
他の指名客もカウントダウンの瞬間を彼女と過ごすタメに気合いを入れて入店したんでしょうか?
クリスマスや誕生日のパーティーにこの瞬間というのは特にありませんがカウントダウンパーティーのメインは年越しの瞬間ですよね。
さて、年越しまであと15分ほどになった頃、ようやく彼女が僕のテーブルにやって来ました。
彼女は、僕と恋人になってから僕がお店に行ってもハデに歓迎してくれません。
他の指名客であれば、イラッシャーイ。マッテタヨーと大声をあげるんですが僕の場合はチラッと顔を見るだけ。
この日もニッコリ笑っただけで黙って僕の隣りに座ります。
そしてついに新しい年が来ました。
店内にはクラッカーの音が響き渡り、あちこちからHappy new year の声が聞こえてきます。
令和二年元旦です。
彼女と僕はHappy new year と言葉を交わしシャンパンで乾杯をしました。
その後、彼女は指名客たちのテーブルに戻っていきましたが、後で聞いたところによると一人の客はオープンからお店にいたそうで、もう一人の客もパーティー当日、LINEで呼んだそう。
僕が帰るとき、もう一度戻ってきた彼女は「フタリトモ ヤキモチ ヤイテター」と笑ってましたが、僕は何だか申し訳ない気持ちになってしまいました(笑)