彼女との初めての夜 2
酔った彼女から突然の電話。
車で迎えに行き、その帰り道カラオケに行きました。
次の日 朝の早い僕は適当に時間を潰し家に送ろうと思っていたのでした。
するとカラオケに着いた途端、彼女は「オサケ、オサケ」と言いだします。
「お酒?もうコーラにしといたら?」
「ンン、オサケ ナ コレ」
彼女はメニューを指さしています。
「は?それ日本酒だよ。知ってる? Japanese rice wine だよ」
「ソウダヨ ハヤク」
「どこで覚えたの?」
「イイノ ノンダコトナイ ノミタイ」
この時点で彼女はかなり酔ってます。
これ以上、飲ませていいものかとも思いましたが、さすがにもう飲めないだろうと思い一杯だけ注文してみました。
そして
「マズイ。。。」
しかし、彼女は一気に飲みほしました。
「カイラ、飲み過ぎ良くないよ」
「ダイジョブ ダイジョブ」
かなりのハイテンションに僕はたじたじ。
すでにお店でもずいぶん飲んだだろうに。
そして彼女はトイレに
大丈夫かなあ
するとトイレから戻ってきた彼女は
「マサ(僕の名前)、オイデ オイデ」
「は、何?」
「オイデ オイデ」
「おいで、おいでってそこ女子トイレでしょ?」
「○×≦★§¶」
「は?何言ってるかわからない」
彼女は僕の手を引いて女子トイレの個室に入っていきます。
トイレは最新のシャワートイレ。
壁についているリモコンには「流す 大」「流す 小」と書いてあるボタンが付いてます。
そうか、彼女は漢字が読めないからトイレが流せないのか
しかし、女性に代わって女子トイレに入って水を流してあげるなんて人生初の経験です。
たまたま他にお客さんがいなかったから良かったものの
あと一瞬ですが、便器の中の黄色い水も見てしまいました。
恥ずかしくないのかなあ。。。酔っぱらってるから?
日本人なら考えられませんよね?
しかし困った顔の僕の隣で彼女は上機嫌ではしゃいでいます。
なんだかえらいことになってきました。