フィリピンパブにはまる理由 その6
チェリーの誕生日以後、僕の気持は急速に冷めていきました。
僕としては大勝負をしたつもりで彼女の誕生日に使ったお金はプレゼントなどを合わせると20万円以上。
もっと大金をつぎ込んだお客もいるでしょう。
お金で何とかなるものでもないでしょうが、高価なプレゼントで僕の気持は伝わるんじゃないかと思ってました。
チェリーは、ほんとに魅力的でした。
彼女に会うためにお店に行くときは、毎回ウキウキしていました。
彼女はいつも明るく、僕がお店に行くと大喜びで抱きついてきました。
お店から帰る時は、名残惜しそうに僕の手をそっと握ってきました
今からお店に行くねという僕からのメールには、待ってるねとハートマークのついた返信が来ました。
お店の他の女の子に「あなたたちお似合いね」なんて言われたとき、二コリと笑った彼女を見てやっぱり彼女も自分のことを思ってるんだと有頂天になってました。
彼女はよく携帯のメールで自分の画像を送ってきました。
彼女と食事中にあなたの写真が欲しいと言われ写真を撮られたこともありました。
(写真を撮られたのはこのとき1度だけ。今だから思いますが何かあったときのためにおそらくお店かマネージャーに報告していたと思われます)
I miss you(あなたが恋しい)というメールもよく送ってきました。
フィリピンパブにハマる理由。
自分だけは特別だと思ってしまうんですよね。
実はたくさんいるお客の一人なのに。
幸い彼女は、真面目な子だったのでお金をせびられたり、お店で無茶なオーダーをされることなどはありませんでした。
フィリピンパブにハマった人の中にはお店以外でも大金を注ぎ込んだという話も聞きます。
僕は軽傷で済んでよかったのかもしれません。
その後、お店にたまにしか行かなくなった僕に彼女もたまにしかメールを送ってこなくなりました。
そりゃ、そうですよね。
お店に行かなければ僕に用は無いでしょうから。